新型コロナウイルス感染症の推奨される療養期間について 令和5年8月11日

新型コロナウイルス感染症の推奨される療養期間について

2023/8/11

 

令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症予防法上の位置づけが5類相当となり、感染症予防法に基づく新型コロナ感染症陽性者及び濃厚接触者の外出自粛要請はなくなりました。ただし、新型コロナウイルス感染症は非常に感染力が強く、高齢者、基礎疾患がある方、乳幼児には重症化のリスクがあり、また健常若年者でもインフルエンザ感染症の時のような激しい症状が1週間前後持続する例や遷延する咳、倦怠感、味覚・嗅覚障害などの後遺症を残すケースもあり、注意が必要な感染症であることは5類移行後も変わりはないため、以下の期間の外出自粛が推奨されています。

 

咽頭痛、咳、鼻汁等の症状が出現した日を0日としてカウントして、5日間が経過し、かつ解熱してから24時間を経過するまでは、外出を控えることが推奨されています。6-7日目以降はウイルス排泄量はかなり減少しますが、個人差があり、10日目くらいまで少量のウイルス排泄が持続する例もあるので、6日目以降で外出する場合も、発症後10日間が経過するまではマスクを着用することが望ましいとされています。

 

発症後の自宅などでの待機中は、同居の方々への感染を予防するため、できる範囲での隔離、換気、周囲のこまめな消毒を行う、などの予防対策を行うことが望ましいです。お皿、コップ、スプーンなどを一時的に使い捨てとする、タオルを共有せず、ペーパータオルを利用する、入浴する場合は時間をずらして行う、等の対応も感染予防に役立ちます。また、お子さんの場合は、隔離を行うことで不安感が強くなってしまうケースもあります。自然に治癒するケースが多い感染症であることを説明の上、こまめな声かけ、様子観察も必要になります。

 

新型コロナウイルスは感染力の強いウイルスです。濃厚接触者となった方は発症のリスクがあります。接触後の1週間くらいまでは発症のリスクがありますが、接触後3-5日目くらいの時期が最も発症の頻度が高い印象があります。その前後に咽頭違和感、咳、鼻汁などの症状があれば、早めに仕事、学校などをお休みして、外出自粛を行うことをお勧めします。濃厚接触者に関しては、これまでのような厳格な外出自粛は求められていませんが、感染の拡大やクラスター発生を予防するためにも、症状出現時の早めの外出自粛をお勧めします。新型コロナウイルス感染症の検査に関しては、発症後時間があまりたっていないと、罹患していても陽性反応が出ないことがあるので、注意が必要です。検査のタイミングに関しては、別項「新型コロナウイルスの検査について」を御参照下さい。

 

 

 

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